【基板の説明】
在線検知センサーを入力する端子は(1)~(3)があります。
使用するセンサー、動作モードに合わせて使用してください。
【複線 点制御モード】
下り線の場合、始動点Aを踏むと踏切が鳴動開始します。
終止点Bを踏み、列車の最後部が通過すると、警報を停止します。
上り線の場合、始動点Cを踏むと踏切が鳴動開始します。
終止点Dを踏み、列車の最後部が通過すると、警報を停止します。
下り線を逆走した際は、終止点Bを踏むと鳴動しますが、Bを抜けると鳴動停止します。
その後、Aを踏むと鳴動開始しましが、終止点を踏まないので鳴動持続となります。
(上り線の逆走も考え方は同じです。)
この場合、タイマー復帰設定が有効の場合、一定時間経過後、鳴動を停止します。
RESETスイッチを押しても鳴動を停止できます。
警報区間に2列車以上在線させると正しく動作できず、1列車目が通過した際に鳴動を停止し、2列車目は無警報となります。始動点増やして並列に接続することで対応できますが、模型の場合、警報区間は概ね短いため「続行対策」は省略しています。
【複線 連続モード】
下り線はATを踏んでいる間、警報をします。ATを抜けると警報停止します。
s88の在線検知の場合、電流を消費する車両の検知をしますので、貨車等で電流消費しない車両の場合、列車の最後部検知が出来ないことを注意してください。(在線検知の仕様です。)
BTの接続も可能ですが、この例では省略しています。
上り線はCT又はDTを踏んでいる間、警報をします。DTを抜けると警報停止します。
上り線は警報区間の途中に信号機を設置したいため、検知区間を分ける必要がある例を示しています。
連続方式の場合、逆走しても警報持続にはなりません。(警報区間から列車が進出すると鳴動停止します。)
【単線 点制御モード】
下り列車の場合、Bを踏んで警報開始します。Cを踏み、進出すると警報を停止します。この際、抜け側始動点Dのマスク処理を開始します。Dを踏んでもマスク中となっているため、警報しません。Dを抜けるとマスクを解除して、上り列車に備えます。
上り列車の場合、Dを踏んで警報開始します。Cを踏み、進出すると警報を停止します。この際、抜け側始動点Bのマスク処理を開始します。Bを踏んでもマスク中となっているため、警報しません。Bを抜けるとマスクを解除して、下り列車に備えます。
センサーの不検知、列車の途中折返し等があると警報持続したり、マスク中が継続したりと、動作が不正となるため、タイマー復帰モードが有効の場合は、一定時間で鳴動を停止してマスク処理を解除するようにしています。
(ある意味、強制的に鳴動停止させる危険な機能ですが、模型なので、警報持続も興ざめなところがあるのであえて機能実装しています。)
警報区間中に駅があり、長時間停車する環境の場合、機能を停止させてください。
<注意点>
B,Dを同時に跨るような長編成は正常に動作できません。(正確にはBの進出確定に2秒経過させていますが、その間にDを踏むとダメです。)
動作がおかしい場合、短編成を、スケール速度で走らせてみてください。改善することが多いです。
実物は、最低でも設計警報時間が29秒程度あるため、65km/hの線区でも警報距離は530m程度確保する必要があります。65km/hのローカル線に500mを超える列車は走行していません。130km/hの線区であれば同様に1050m程度となるため、なが~い貨物列車でも問題ありません。
【単線 連続制御モード】
下り列車の場合、ATを踏んで警報開始します。ATとBTを跨った際にBT側のマスク処理を開始します。ATを抜けると警報停止します。BT進行中はマスク処理が継続されます。BTを抜けるとマスクが解除されて、次の上り列車に備えます。
上り列車の場合、BTを踏んで警報開始します。BTとATを跨った際にAT側のマスク処理を開始します。BTを抜けると警報停止します。AT進行中はマスク処理が継続されます。ATを抜けるとマスクが解除されて、次の上り列車に備えます。
連続制御のため、途中折返し等で列車が警報区間からいなくなると警報を停止します。(点制御のような鳴動持続にはなりません。)
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