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ジェネリック PICKit3 を中国から買ってみた


 ワンコインデコーダの製作にはPICプログラマが必須なのですが、純正のPICKit3や4は5000円以上とそこそこの価格がするので、中国から「ジェネリックPICKit2」を輸入して頒布を行ってきました。


 PICKit3は書き込みするターゲットに電源供給するための書き込みソフトの設定が複雑だったり、書き込みの都度、書き込みするPICの種類に応じてPCから都度自身のファームをダウンロードしているので動作に時間がかかったりする欠点があるので、初心者にはPICKit2のほうが良いだろうという判断もあったからです。


 でも、PICKit4が登場した今、PICKit2は2世代まえの設計であり、ジェネリック品も品薄になって入手が難しくなってきました。


 そこで、今後の書き込み機供給の研究のため、ジェネリックPICKit3がどれくらいの実力なのか、購入してみました。


 以下の写真が「ジェネリックPICKit3」です。USBケーブルとICSP用のケーブルが付いてきます。

20190317_023027686_iOS.jpg


純正品(奥側)と比較してみます。MICROCHIPのロゴがないのがジェネリック品(手前)です。

20190317_035730793_iOS.jpg


裏面の様子です。純正品にはシリアルナンバーの貼り付けがありますが、ジェネリック品にはありません。

20190317_035758466_iOS.jpg


スマイルコネクタアダプタを繋いで書き込んでみます。

20190317_023503830_iOS.jpg


。。。。うまく書き込めません。。。。


というか、ワンコインデコーダとの相性以前の問題です。

PICKit3は書き込むPICの種類に応じてPCから都度自身のファームをダウンロードしているのですが、途中で止まってしまいます。


ということで、早速、三枚に下ろし、ハラワタを見てみます。

20190317_034509740_iOS.jpg


主要な部品は同じ感じでしょうか。


ブートローダがおかしそうなので、メーカーサイトWebにある純正ファームを強制的に書き込むことにしました。

実は、2個のジェネリックPICKit3を購入したので、調子が良いほうのジェネリックPICKit3で書き込んでみます。

20190317_034311381_iOS.jpg


基板の上下からスルーホール用ワイヤーを挿入しているのはショートを防ぐためです。


Pickit3はターゲットに電源供給するのが苦手なので、USBから5Vをターゲット基板に供給した状態で書き込んでみます。


無事書き込みが終わり、PCにUSB接続します。ブートローダも正常に動作しました。


。。。。今度は書き込み時にターゲット基板のVDD電圧が取得できないとのエラー表示が。。。


ジェネリックPICKit2のときは経験したことのない不具合(不良)です。


すっかり、ジェネリックPICKit3は期待できないなぁと思った次第ですが、秋月のWebサイトで気になるものを見つけました。PICKit4と同じCPUを搭載した廉価版の純正プログラマ「MPLAB snap」です。

既にポチったので、着荷次第レビューしたいと思います。





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[C115] IPE側の VDD 値変更

ご無沙汰しています。

たぶん同じ品物だと思うのですが、私もこの中華製ジェネリック PICKit3 を購入し使用しています。ワンコインデコーダ4 (for KATO Loco) にプログラム書き込みする時、USBポートの電圧が足りぬというエラーが出ましたが、試しに IPE側の VDD 値の方を4.675Vまで下げたら、特に問題なくプラグラム書き込みとベリファイに成功しました。もちろんデコーダ動作にもまったく問題はありませんでした。

https://twitter.com/i/moments/1116311642608766976

Nucky さんはこのジェネリック PICKit3 を諦めて MPLAB snap に進まれたようですが、私が行なった IPE側の VDD 値変更は果たして正しい対処法だったのか否か?このままでは若干不安が残りますので、もしよろしければその点についてご教示くださいませんでしょうか。

[C116] Re: IPE側の VDD 値変更

> たぶん同じ品物だと思うのですが、私もこの中華製ジェネリック PICKit3 を購入し使用しています。ワンコインデコーダ4 (for KATO Loco) にプログラム書き込みする時、USBポートの電圧が足りぬというエラーが出ましたが、試しに IPE側の VDD 値の方を4.675Vまで下げたら、特に問題なくプラグラム書き込みとベリファイに成功しました。もちろんデコーダ動作にもまったく問題はありませんでした。

実使用で問題なければOKと考えています。

秋月のサイトになるデータシートは英語版なのですが、
マイクロチップから、PIC12F1822の日本語版のデータシートが出ているので確認してみました。

日本語版(マイクロチップ):http://ww1.microchip.com/downloads/jp/devicedoc/41413c_jp.pdf

英語版(秋月電子):http://akizukidenshi.com/download/ds/microchip/PIC12F1822_PIC12LF1822_PIC16F1823_PIC16LF1823.pdf


プログラムフラッシュの書き込みは電源電圧Vddと記載があります。
電源電圧Vddは1.8~5.5Vの範囲で使うことが指定されているので、4.675V程度なら問題ないと思います。

実際は5Vといっても、テスターで測るとわかるのですが、ピッタリ5.0Vのことは稀で、
4.9Vだったり、4.8Vだったりするわけです。テスター自体の測定誤差もありますが。。。

あんまり低い電圧で書くと気分的に心配と思ってしまうのですが、自分もPICKit3で書き込み時、
場合によっては4.5Vくらいにしてエラー回避して書き込んでいます。

最近、MPLAB SNAPを使って思ったのですが、書き込み器からの電源供給を行わず書き込めるように、
書込みアダプタに5Vの供給機能の必要性を感じています。

  • 2019-04-14 18:59
  • nucky
  • URL
  • 編集

[C117] 有り難うございます

早速のご返答、有り難うございます。大変安心いたしました (^_^)。

書き込み後にベリファイが一致するのですから私も「問題ないはず」とは思っていたのですが、ひょっとして IPE自体が、自身に指定された VDD 値を参照して、書き込み時に挙動を変える可能性があるんじゃないかしらん?などと、あらぬ(要らぬ)心配をしておりました。

引き続き、このジェネリック PICKit3 を使用してワンコインデコーダを量産していきたいと思います。今後ともヨロシクお願いいたします。

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